ミステリー

『おとり捜査官5 味覚』 山田正紀 著 朝日文庫

むむ。 予想以上。 1冊としての面白さ+シリーズ完結編の面白さだろう、と思ってはいた。 しかし。 まさかここまでになるとは……。 面白さと凄さの奔流に流される読書体験。 テーマ的には半村良の『石の血脈』に近いところがあると思いました。 傑作です。

『おとり捜査官4 嗅覚』 山田正紀 著 朝日文庫

うわー、やっぱり今回も面白い〜。 というか4巻までならこの巻が1番好きかも。 派手で、ネタはたっぷりで、意外な過去が明かされる。 5巻を読みのが楽しみ。 でもシリーズは終わってしまう(はずな)ので、悲しい。

『ウロボロスの純正音律』 竹本健治 著 講談社

発売から3年近く経ってしまったけど、ようやく読了。 やっぱりこのシリーズはいいです。 といってもシリーズ物としては変則的な形の作品だ。 主人公の竹本健治は、むろん作者でもあるんだけど、前々作・前作と同じ竹本健治なんだけど実はその3人は違う竹本健…

『おとり捜査官3 聴覚』 山田正紀 著 朝日文庫

すごい。 まさかここまでやるとは。 単独作品としても、想像もつかないほど贅沢な造りなっているが、シリーズ物としての縛り(とそれからの逸脱)を効果的に入れて作品が何重にも深さを増している。 これは早く4巻目を読まなくては!!

『ユダヤ警官同盟』マイケル・シェイボン 著 黒原敏行 訳 新潮文庫

SF界3冠制覇の傑作。 ダメ人間主人公の作品は基本的には好きではないんだけど、この作品はばっちり乗れましたし、主人公マイヤー・ランツマンにはしっかりと感情移入してしまいました。 もうひとりの重要人物も含めて、わたしは元天才(的)な人物が好きなの…

買う。

ミステリーズ! vol.35出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/06/11メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 3回この商品を含むブログ (8件) を見るバラード追悼と八重洲ブックセンターで行われた山本弘×大森望対談も収録とあれば、買うしかない。

とりあえず読みたい。

オランダ靴の謎【新版】 (創元推理文庫)作者: エラリー・クイーン,井上勇出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/06/25メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (21件) を見る未読なのでこの機会に。

『おとり捜査官2 視覚』山田正紀 著 朝日文庫

すげーっ。 これはすごい、そして勿体無い。 その勿体無さは、いいネタをうまく処理できていないとかではなく、惜しげもなくネタが詰め込まれているために感じるもの。 高速で進んで行く展開に身を委ねるのが吉、と思う。 傑作。

『スペース』 加納朋子 著 創元推理文庫

久しぶりに読む「駒子シリーズ」。 というか加納作品自体が数年ぶり。 わくわく。 ……、『スペース』を読み始めると思い出すと思ったのに、「駒子シリーズ」の前2作(『ななつのこものがたり』は未読』)の内容を全然思い出さんなあ〜。 まあ、それは『スペー…

欲しいぞ。

スペース (創元推理文庫)作者: 加納朋子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/05/05メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (50件) を見るこのシリーズは好きなので買いますよ。

『おとり捜査官1 触覚』山田正紀 著 朝日文庫

警視庁・科学捜査研究所のおとり捜査官(みなし公務員)が主人公。 旧題『女囮捜査官』の方がはっきりとそんな感じだけど、めちゃくちゃぶっ飛んだ作品を予感させると思います。 だが、しかし、山田正紀の手腕はその予感をあっさりと超えるシリアスさと鋭さ…

幻影城

幻影城の時代 完全版 (講談社BOX)作者: 本多正一,講談社BOX出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/12/17メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (28件) を見る『幻影城の時代 完全版』。 さてお値段は? おお!! 6,090円だと〜。 大…

購入検討中。

天外消失 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1819)作者: クレイトン・ロースン,フレドリック・ブラウン,ジョン・D・マクドナルド,ジョルジュ・シムノン,他,早川書房編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/12/10メディア: 新書購入: 5人 クリック: 24回こ…

『クラリネット症候群』 乾くるみ 著 徳間文庫

中篇2篇「マリオネット症候群」「クラリネット症候群」のカップリングの1冊。 ははは。 素晴らしい。 なんという馬鹿(笑)。「マリオネット症候群」は、以前デュアル文庫で出たときに読んでいるので再読です。 話を覚えていての再読でもキッチリ面白い。 こ…

『セリヌンティウスの舟』 石持浅海 著 光文社文庫

面白い〜停まらない〜。 という訳で一気読み必至の1冊。 好みか好みじゃないか、でいうと好みじゃなかったわたしですらも一気読みだった。 何が謎で、何を推理して、何を解くのか。 それ自体のサプライズが楽しめる話なのだから、あらすじも書けません。 『…

『容疑者Xの献身』監督 西谷弘

先ずは、キャスティングの勝利。 原作ではそんなに魅力的な感じがしない(それだと全体の説得力が下がるんだけど)靖子を、松雪泰子が魅力的な女性として説得力をもって演じてくれました。 なんというか、中途半端で無自覚な悪女(でも善人)、って感じでし…

『容疑者Xの献身』 東野圭吾 著 文春文庫

よかった、とりあえず映画に行く前に読了できた。 TVの『ガリレオ』は観ていましたが、原作シリーズは未読。 東野作品を読むのは『どちらかが彼女を殺した』以来で、これで2作目。 出だしの判りやす過ぎる悪役の元夫(どう考えても死兆星が見えている)の登…

山田正紀のベスト3

『神獣聖戦』上下をパラパラと見ながら、傑作の予感にどきどきしている。 でも実は旧版は読んでいなかったので、どんな話かはよく判っていない。 いや待てよ、SFアドベンチャー掲載時にちょっとは読んでいたような気もする。 そういえば、山田正紀作品をどれ…

創元の新刊で買うもの。

書店はタイムマシーン―桜庭一樹読書日記作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (83件) を見る桜庭一樹読書日記の第2弾登場!! 今回はキャラ立ち過ぎの編集者たちとの座談…

強い物語。

紀伊國屋書店新潟店とジュンク堂書店新潟店で、早川書房のフェア「強い物語。」の実施を確認。 でもどっちも場所が判りにくいよ(笑)。 紀伊國屋は真ん中のよくフェアとかを実施するあたりだし、ジュンク堂はレジの真ん前。 復刊とは初文庫化で欲しかったも…

竹本健治のベスト3

SF作家以外で既読7冊以上の作家となるとそうはいないな。 という訳でこのお方に。既読 『匣の中の失楽』 『囲碁殺人事件』 『将棋殺人事件』 『トランプ殺人事件 』 『狂い壁 狂い窓』 『殺戮のための超・絶・技・巧』 『ウロボロスの偽書』 『凶区の爪』 『…

これは買わねば。

青銅の悲劇 瀕死の王作者: 笠井潔出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/07/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (37件) を見るメフィストで連載していたナディアが出るものかな?

『犬はどこだ』米澤穂信 著 創元推理文庫

米澤作品を読むのは、同じく創元推理文庫の『さよなら妖精』に続いて2作目。 25歳の私立探偵の最初の事件。 出だしはちょっと地味すぎないか、と思いながら読んだ。 主人公も普通(すぎる)人だし。 しかし、それも作者の計算のうち。 気がつくとページをめ…

『少女には向かない職業』 桜庭一樹 著 創元推理文庫

少女の生きていく苦闘を描いた作品、かな。 うーん、違わないけどそれだけじゃない。 女子中学生の青春とミステリーの融合、かも。 まあ、それはそうだけどそれだけでは何かが言い足りてない。 俺にとってはサスペンスに満ちた魅力的な作品。 特に1章なんて…

東京創元社の新刊で購入予定のもの。

クラッシュ (創元SF文庫)作者: J.G.バラード,柳下毅一郎出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/03/24メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 36回この商品を含むブログ (75件) を見る遙かなる巨神―夢枕獏最初期幻想SF傑作集 (創元SF文庫)作者: 夢枕獏出版社/…

創元の新刊で気になるもの。

モザイク事件帳 (創元クライム・クラブ)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (45件) を見る犬はどこだ (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日…

『「クロック城」殺人事件』 北山猛邦 著 講談社文庫

20世紀末に終焉を迎えようとしている世界。 ボウガンを操る探偵の元に、城に巣食う幽霊を退治して欲しいと依頼に来た美少女。 そしてその少女と城を探しているSEEMと呼ばれる組織。 その城、「クロック城」に何があるのか! という感じ読み進めて行ったわけ…

まだ全部読んでいません。

PLAYBOY (プレイボーイ) 日本版 2008年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/11/24メディア: 雑誌この商品を含むブログ (12件) を見るまずは、伊藤計劃さん、『虐殺器官』の第1回PLAYBOYミステリー大賞国内部門1位受賞おめでとうございます。 …

『十角館の殺人 新装改訂版』綾辻行人 著 講談社文庫

(講談社文庫)" title="十角館の殺人 (講談社文庫)" class="asin"> 大丈夫。 トリックを覚えていても、犯人を覚えていても、どこで出てくるか覚えていても、あの1行の威力は今でも衰えていない。 帯にあるとおり、「世界を変える」力があります。 旧版が手元…

講談社文庫の新刊で気になるもの。

『クロック城』殺人事件 (講談社文庫)作者: 北山猛邦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/10/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (46件) を見る暗黒館の殺人(一) (講談社文庫)作者: 綾辻行人出版社/メーカー: 講談社発売日: 200…