『SFマガジン700 【海外編】』山岸真=編 ハヤカワ文庫SF
こちらも同じくSFマガジン700号の中から海外作品を集めたアンソロジー。
最初から最後まで、SFマガジンで海外SF短篇を読んでいる、という強い感覚があった。
未読だったシェクリ「危険の報酬」をようやく読めたのがなんといっても嬉しい。
文句なしの傑作でした。
再読となるスターリング「江戸の花」は、単なるスターリングの日本趣味と勉強力だけでない良さが判ったし、ティプトリー「いっしょに生きよう」は、気持ち悪さと感動的のものが一緒になっている凄まじさに打ちのめされました。
ジャック・ウィリアムスンを読んだことが無いわたしすら泣かせるウィリス「ポータルズ・ノンストップ」も楽しかったし、このアンソロジーのラストはこれしかないだろう感じで、チャン「息吹」がぴったりと嵌っていて笑顔で読み終えました。