『SFマガジン700 【国内編】』大森望=編 ハヤカワ文庫SF

SFマガジン700【国内篇】 (創刊700号記念アンソロジー)
SFマガジン700号の中から国内作品を集めたアンソロジー
巻頭の手塚治虫「緑の果て」から鈴木いずみ「カラッポがいっぱいの世界」までは、コミックありエッセイあり小説ありで、SFマガジンを読んでいる感がたっぷり。
平井和正「虎は暗闇より」の迫力も捨てがたいが、わたしがSFマガジンを読み始めたころに掲載されていた作家として鈴木いずみ「カラッポがいっぱいの世界」の軽やかさに惹かれました。
貴志祐介「夜の記憶」からは書籍未収録作品が続く。
ここでは現代版惑星シリーズみたいな野尻抱介素数の呼び声」も楽しいが、秋山瑞人「海原の用心棒」がすごい。お腹一杯になる強力鯨SF。