『マジック・フォー・ビギナーズ』ケリー・リンク 著 柴田元幸 訳 早川書房

マジック・フォー・ビギナーズ (プラチナ・ファンタジイ)
あの傑作短篇集『スペシャリストの帽子』のケリー・リンクの新刊ですよ〜。
という訳でものすごく期待して読んだわけです。
ピンと来るもの来ないもの。
オチについていけるものついていけないもの。
どれがオチかわからないもの。
それでも1冊読み終わってみると大満足。
ベストは表題作の「マジック・フォー・ビギナーズ」。
みんなが見ているテレビドラマと自分のものになった電話ボックスとホラー作家のお父さんと友情と恋。
ものすごくストレートでベタな部分もあるけれど、それと同時にどうしてこんなこと思いつくのって部分もある。
それらが混ざってるようで混ざってないようでよく判らないけど、読んでるとグングン引き込まれる。
作中のテレビ番組『図書館』は本当に見てみたいなあ。