『邪魅の雫』 京極夏彦 著 講談社ノベルス

邪魅の雫 (講談社ノベルス)
今回は、益田君が主役といってもいいかもしれない。
あと青木君もけっこう出番が多い。
ここに来て、このシリーズは新しい局面を迎えたようです。
ある意味、京極堂・木場・榎木津はすでに上がっちゃってるキャラなので、次世代のエースを育てる方向にシリーズが向かっているような印象がある。
ただし、関口君だけはちゃんと上がりきってなかったので、益田君のよきアドバイザーの位置になっている。
それでも今回の関口君は今までに無いくらいちゃんとした人生の先輩キャラになっていました。
物語自体は、世間と社会と世界についての議論は非常に納得出来るし、その事と今回の事件の結び付け方も説得力充分。
でも今回の最大の萌えポイントは、連続毒殺事件を追う刑事たちの頑張り、特に再登場の山下警部補の活躍ですね。