『イリアム』ダン・シモンズ 著 酒井昭伸 訳 海外SFノヴェルズ

イリアム (海外SFノヴェルズ)
ま、間に合った。
そう、続篇『オリュンポス』が出る前に読み終わった。
よかった、よかった。
ということは措いておいて、シモンズのあんまりといえばあんまりな妄想力にやられた、って感じだ。
何というか、初めてノートに漫画を書いた小学生が作ったお話、みたいというか。
そのノートを大人になって読み返したら面白かったので、ちゃんとペン入れをしてみたというか。
トーンもバッチリ貼ってね。
そういう時、普通は元ネタ(この場合はギリシア神話)丸出しにはしないでオリジナルな設定にするだろうと思うけど、そのまま出しちゃってるし。
しかし一番びっくりするのが、それが本当に面白い作品になっていること。
絵になる場面のオンパレードな上、シモンズらしく魅力的なキャラも多い。
かっこいいよ、アキレウス
渋いよ、オデュッセウス
キュートだよ、LGM。
シモンズ作品としては珍しく普通人キャラがあんまり立派じゃないけど、それもいい味出してる。

あとは『オリュンポス』を楽しみに待つだけですね。