『日本沈没 第二部』小松左京+谷甲州 著 小学館

日本沈没 第二部
日本沈没』の続編。
うん、ちゃんと納得のいく続き方ではある。
日本沈没』のキャラクターのその後の姿や関係者も登場しているし。
でも、面白さの方向性は違うような気がする。
サスペンスとかサバイバルとか大プロジェクト的ではない組織論とかがストーリーを引っ張っている。
そして世界に散らばった日本人たちが必死に生きている姿が、丁寧な筆致で描かれている。
ただ、前半をゆったりと様々なキャラクターのストーリーで進めていたのに、後半はページ数の関係からか走りすぎているような印象を受けた。
そこが残念。

もし『日本沈没』をシェア・ワールド物としてグレッグ・ベアが書いたらどうなるか、とか妄想すると結構楽しい。
もっと凄いことをする地球シミュレータとかアメリカの扱いとかね。
渡桜は、ベアが書いた方が立派な萌えキャラになるでしょう(笑)。