『子どもの王様』 殊能将之 著 講談社

子どもの王様 (ミステリーランド)
子どもの頃に読んだ物語の感触がある。
タイトルも作者も思い出せないけれど、殺人事件を部屋の窓から目撃してしまった少年の話、を読んだことを思い出した。
その少年が抱いた恐怖心に、同じく少年だったわたしは激しく共感して、それ以来窓から外を見ないようにしていた記憶がある。
そんなドキドキする感覚を思い出しながら、主人公のショウタくんを応援しながら読みました。
ショウタくんの良い子過ぎない感じがいいです。
あと、サオリさんに萌えました、というかわたしより全然年下ですね、お母さん。
本格ではなくジュブナイルサスペンスといった面白さでした。

嗚呼、これで殊能センセーの未読小説はなくなっちゃったよ(『どんがらがん』はあるけど)。
早く次の本をお願いしたいです。