『拷問者の影』新しい太陽の書① ジーン・ウルフ 著 岡部宏之 訳 ハヤカワ文庫SF

拷問者の影 (ハヤカワ文庫SF―新しい太陽の書)
いやー、時間を掛けてじっくりと満喫できました。
1日1章か2章(章でいいのかな?)づつ、気になるところに来たらまた前に戻る、って感じで。
10何年かぶりの再読だけど、全然印象が違う。
セヴェリアンって、こんなに馬鹿だった?
俺の中では立派な若者だったような気がしてたのに。
でも、そのいい意味でのボンクラぶりと絶対記憶能力(自己申告)が、この作品世界を綴るうえで重要な鍵(もしくはトリック)になっているところが凄い。
これくらい面白いと、ちょっとづつ読み進めても1日の読書の満足度が大きく感じる。
あと3冊。まだまだ楽しみは続きますね。