活字プロレスという言葉がある。
定義は色々あると思うが、個人的にはプロレスを単に試合を見るだけでなく、批評の対象として映画や小説のように味わうことと定義したい。
それなら、プロレス活字(プロレスについての活字という意味では)の方がよいような気もしますが…。まあ、以前からある言葉なので活字プロレスで。
で、その楽しみ方が転じて、実際の試合を生で見たりテレビで見たりすることよりも、雑誌の記事を読んだり、仲間内でプロレス談義することを楽しむようになる場合もある。
そのような人たちを活字プロレスファンという。

この活字〜って呼び方、他の趣味でも使えないだろうか?
例えば、わたしはおもちゃ系(フィギュアや食玩など)雑誌が好きで、よく買っている。しかし、おもちゃ自体は買わない。
好きだけど、買って3日もすると飽きてしまう。そして、気が付くと買ったばかりのおもちゃが、部屋のどこにあるかすら判らなくなってしまう。そんなことを何度も繰り返してきたから。
そんな、実際にはおもちゃを買わなくても(または遊ばなくて)、おもちゃに関する紹介記事や、写真を見るのが好きな人を活字おもちゃファンと呼ぶのはどうだろうか(厳密には活字というより雑誌おもちゃファンだし、さらに厳密に言うとおもちゃ雑誌ファンだけどね)。

で、わたしの一番の読書の対象はSF小説
でも小説を読むことと同じくらいレビューや評論を読むのが好き。あと文庫本は本編より解説の方が好きなことも多い。
これは活字SFファンと呼べばいいのか、…って、それでは普通にSF小説を好きな人と変わりがないじゃないか。
ところで、活字SFファンという言葉は、割と使われているような気がするが、活字ミステリーファンとはあまり言わないような気がする。その理由は考えないようにしたい。辛くなるから。