『超弦領域 年刊日本SF傑作選』 大森望・日下三蔵 編 創元SF文庫

超弦領域 年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)
かなり前に読み終わってはいたのだけど、いろいろあって感想が今頃に。
前の『虚構機関』よりも更に収録作のレベルが上がっていると感じました。
収録15作品のわたしのベスト5は、
津原泰水「土の枕」
小林泰三「時空争奪」
法月綸太郎「ノックス・マシン」
倉田英之「アキバ忍法帖
伊藤計劃「From the Nothing,With Love」

やすみーズが、1位と2位です。
「土の枕」は語り口自体で幻想を組み上げています。
素晴らしい。
「時空争奪」は久々に凶器(=狂気)としてのSFアイデアの凄みを感じました。
びっくりした。

あとは巻末の「二〇〇八年の日本SF界概況」が、手堅く、そして面白くまとまっていてありがたい。



来年の傑作選が今から楽しみです。