『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』 監督 ギレルモ・デル・トロ

よかった、面白かった。
という訳で、映画版『ヘルボーイ』の第2弾です。
1作目を観ずに(原作も読まずに)観ても問題なく楽しめる作りになっています。
超古代、エルフと人間との間の大戦争において絶大な力を発揮した軍団ゴールデン・アーミー。
休戦条約に則り封印されていたゴールデン・アーミーを復活させようとするエルフの王子と、それを阻止しようとするヘルボーイ&超常現象捜査防衛局の面々の戦い。
何といってもファンタジックな生き物や建物、そこに混ざる独特のメカっぽさが素敵。
この強烈なイマジネーションの中で、ゴールデン・アーミー争奪戦やヘタレ男たちの友情と恋が描かれています。
構成の緻密さよりノリのよさを優先した展開になっていますが、モンスターも小さいのから超大きいのまで登場させたり、ゲストキャラも含めてキャラクターも魅力的で、最後まで楽しめました。


この内容ならアメコミ(のスーパーヒーロー物の)ファンだけでなく、もっと幅広い層に楽しんで貰えると思うんだけど、わたしの観た劇場ではお客さんは20人くらいでした。
非常に悲しい。
こうなったら、せっかくデル・トロ監督の次回作が『ホビットの冒険』なんだから、身近で(アメコミに興味がないけど)『ロード・オブ・ザ・リング』が楽しめた人にはすすめてみようかしら……。



あと、デル・トロには諸星大二郎作品の映画をぜひお願いしたい。
暗黒神話』なんてどうでしょう。
宮崎アニメとかエルリックとかはこっちが頼まなくてもしてしまいそうなんで、あえて頼まない(笑)。