『METAL GEAR SOLID  GUNS OF THE PATRIOTS 』伊藤計劃 著 角川書店 

METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS
ゲームの方は、ほとんどやっていません。
MGS2(MGSの方かな?)は体験版を少々。
MGS3は数時間(先に進めなくなった)。
MGS4は友人のプレイを1時間ほど観賞。
それとゲーム雑誌を読んでいて得たメタルギアの知識しかないわたしが読み通せるかという危惧もあったのですが、無事に読了できました。
人間関係が複雑で、誰が誰のクローンで誰と因縁があるのか途中まで混乱しつつ読んでいきましたが、最終的には(だいたい)理解できたような気がします。
切なくて、辛くて、そして希望がある話です。
世界に負の遺産を生み出してしまった者たちの、それを次世代へ残さないための戦い。
どこまでがゲーム中の設定だったかは判りませんが、今の世界を真摯に見据えて来るべき未来を想像した手際に、スターリング『ネットの中の島々』を連想したりもしました。
あれは、残されてしまった負の遺産と次世代が戦う話と云えるかも。


EpilogueとDebriefingに本当に書きたかったことが書いてあると云うと云い過ぎだけど、そこからが本当に凄かった。
満足して読了しました。