『本棚』ヒヨコ舎編 アスペクト

本棚
帯に「あの人の本棚は、おもしろい。」とあるように、小説家・漫画家・イラストレーター・翻訳家など様々な人々の本棚を紹介し、本と本棚にまつわるインタビューをしている素敵な本。
このタイミングで川上未映子さんと桜庭一樹さんが収録されているだけでも、読む価値はありそう。
でも、マニアックな方向としてやはり目標としたいのは喜国雅彦さんの本棚。なんて立派な古本屋さんだ、って感じです。金銭的にも根性的にも絶対到達できそうにないけど。
あとやはり大森望さんの本棚で、角川ホラー文庫やEXノベルズが目立っているのが驚き。
早川や創元のSF文庫が見えないのが意外です。
隠してるのかしら。




いろいろな本棚を見て、中学生の頃自分だけの本棚を初めて持ったときのことを思い出した。
まだ『バベル17』と『楽園の泉』と『クラッシャー・ジョウ』くらいしか入っていない本棚を見て、この本棚をいつの日かSFでいっぱいにするぞ、と思っていた。
いまや、その本棚をいっぱいどころか、そのまた10倍以上はSF小説が部屋に溢れているけれど、あの頃より幸せだという気はしないなあ。