2007-08-16 『冬の巨人』古橋秀之 著 徳間デュアル文庫 SF 小説 異形の巨人の背に都市があり、そこに暮らす人々と巨人の関係と、人々が巨人を含めた世界にどう関わっていくかを描いた佳品。 おおー、このシチュエーションは燃えます。 ルーシャス・シェパード「竜のグリオールに絵を描いた男」が大好物なわたしとしては、堪りません。 巨人の背中の都市の在り様も、細かいディテールまで描かれていて楽しい。 問題は、真夏に読むべき本ではなかった気がする点です。 冬から春にかけて読むのが良いでしょう。