2007-05-23 『バビロニア・ウェーブ』堀晃 著 創元SF文庫 SF 小説 太陽系からわずか3光日の距離で発見された直径1200キロ、全長5380光年のレーザー光束。 バビロニア・ウェーブと名づけられたその光束を中心とした物語。 ミステリー的要素、ホラー要素もあるのだけれど、作者の関心はそちらにはない模様。 あくまでもSF一本やりで勝負していく。 堀作品でおなじみの宇宙飛行士マキタを視点人物として、宇宙空間での距離と時間を豊かなイメージで綴っている。 このイメージの壮大さと美しさが、堀晃ならではの魅力です。 地味だけど、満足できる一冊。