2007-05-04 『アムニジアスコープ』スティーヴ・エリクソン 著 柴田元幸 訳 集英社 小説 今までのエリクソン(といいながら『ルビコン・ビーチ』は未読ですが)とはかなり感じが違う。 コメディ色が強めかな。 けど、やっぱりエリクソンは圧倒的に力強い。 限りなくエリクソン自身みたいな主人公の、現実と夢がない交ぜになった日々のエピソードたち。 一貫しているようで、途中でしていないような気がしてくると、また前のエピソードに微妙に繋がったり。 中でも、大雨とプリンセスのエピソードは、バラード作品のコメディ映画化のようでイメージと素晴らしさと絶妙な会話で絶品の面白さ。 残りの未訳作品の出版もお願いしますよ〜。