『警士の剣』新しい太陽の書③ ジーン・ウルフ 著 岡部宏之 訳 ハヤカワ文庫SF

警士の剣 (ハヤカワ文庫SF―新しい太陽の書)
どっちに進んでいくかは判らないが、確かに話が進んでいく。
そしてキャラ同士のドラマにいくつか決着がつく。

派手なようで地味なストーリー。
善人なようでけっこうひどい主人公。
ありきたりなようで絶妙な使い方をされるアルザボ。
読者に見える部分と見えない部分を巧妙に組み合わせてしっかりとした厚みの世界を作り上げたウルフの手腕。

再読しても文句なしに面白い。
あと一冊(あ、5巻目も出るんだっけ)をじっくり味わうことにしましょう。