『デューン 砂丘の子供たち』1・2・3巻 フランク・ハーバート 著 矢野徹 訳 ハヤカワ文庫SF

デューン砂丘の子供たち (1) (早川文庫 SF (320))デューン砂丘の子供たち (2) (早川文庫 SF (326))デューン砂丘の子供たち (3) (ハヤカワ文庫 SF (329))
そうだ。
この派手さが大事なんだ。
ハーバートのハッタリ力に感嘆〜。
砂の惑星』『沙漠の救世主』に続くデューン・シリーズ第3弾。
ポウルの双子の子供たち、レトとガニマが物語の中心人物となります。
作中で何年も時代が進んで行くシリーズ物としては、屈指の説得力を持つ世界だな。
世代が変わっても変わらずに面白いし、その面白さに今までになかった要素がちゃんと加わっている。
高い能力の持ち主たちが、それぞれの陣営の思惑の中で知恵と力の限り先の読みあいをして、自分の望む未来を作り出そうとする。
どの登場人物の選んだ道も、苦難の道だ。
バカ大風呂敷と真面目哲学の絶妙なバランスで、ずっしりとした読後感がたまりません。