『仮装巡洋艦バシリスク』谷甲州 著 ハヤカワ文庫JA

仮装巡洋艦バシリスク (ハヤカワ文庫 JA (200))
積読の山から発掘。
懐かしい。
奇想天外やSFマガジンで読んでいた部分もあるけれど、一冊の本としてはこの短篇集を読むのは初めて。
スーパーテクノロジーのない、シンプルな宇宙(シャフトがあるけどね)が舞台。
その無骨な宇宙を、限られた手段の中で工夫して人間が戦ったり、旅したりしていく。
物理的制限がガッチリあればあるほど、逆にイメージが拡がる感じ。
収録作の中では、緊張感溢れる戦いを描く「砲戦距離12,000」がお気に入り。