『鮎師』 夢枕獏 著 文春文庫

鮎師 (文春文庫)
2人の男が1匹の巨大な鮎を釣ることに取り憑かれた。
ただそれだけの話。
アクションもなく、SF的要素もなく、幻想的な要素もない。
確固とした現実の中で、ただ鮎を釣る男たちの想いが描かれる。
1人は、家族も仕事も失い、ただその巨大な鮎を釣るために生きる男。
1人は、家庭を持ち仕事も持ち、趣味として鮎釣りを楽しんでいた男。
その巨大な鮎を見るまでは…。
うむむ。
趣味と生活のバランスが取れていないことに自信がある身としては、いろいろ感じることがありました。