『終末期の赤い地球』ジャック・ヴァンス 著 日夏響 訳 久保書店Q-TブックスSFシリーズ

終末期の赤い地球
長い間探し求めていた本です。
絶版ではないようだが、在庫切れてるみたいだけどたまに出回る不思議な本。

月を失っている遥か未来の地球。
科学文明が崩壊して、魔法と魔物が跳梁する世界。
そんなおぞましくも楽しげな世界を舞台に、様々な主人公が活躍する連作短篇集。
スラスラ読めるタイプの小説ではありませんが、この世界を表現するヴァンスの筆さばきに酔いましょう。
世界の全てを憎み破壊する衝動を持つ、魔法で作られた美女ツサイスの物語がお気に入りです。