『ホミニッド −原人−』 ロバート・J・ソウヤー 著 内田昌之 訳 ハヤカワ文庫SF

ホミニッド-原人 (ハヤカワ文庫SF)
ソウヤーを読むのは4冊目です*1
わたしにとってソウヤーは、今回の『ホミニッド』のように現実に近い部分で勝負する話の方が、好みです。
つまり、一番好きなのは『フレームシフト』な訳で、SF的設定を利用した(普通の)エンターテインメントの枠組み内で書いた作品の方が、良さが発揮出来ると思っています。
自身がSFファンであるソウヤーが、SF性をフルに出そうとするとかえって空回りしている感じがして、『スタープレックス』はあまり好きではないのです。
今回はその点、楽しめる作品となっていました。
驚天動地とか衝撃力とかではないけれど、わくわくドキドキさせてくれて最後の一ページまで快調に読み進めさせてくれます。
あちらの世界の、マンモスが生きている風景がステキです。

*1:あと3冊は『さよならダイノサウルス』『スタープレックス』『フレームシフト』