『日本社会の歴史』(上) 網野善彦 著 岩波新書

日本社会の歴史〈上〉 (岩波新書)
本当は下巻まで読んでから感想を書こうと思っていたが、そうすると何時になるか判らないし、上巻の内容も多分忘れてしまうので書いちゃいます。
網野史観という言葉を何回も目にし、その史観に自分が読んだ幾つかの伝奇物が影響を受けているらしいと聞いて興味を持った。
しかし、網野史観を知るのにどれから読んだらいいかよく判らないので、目に付いたこの本から行って見ました。
洪積世(!!)からスタートして上巻の最後で9世紀後半くらいまで辿りつきます。
壬申の乱」「大宝律令」「平城京」「坂上田村麻呂」。
すっかり忘れていたはずの言葉ですが、本書を読んでいくうちにだんだん思い出してきました。授業で習ったそんな言葉たちを。
そして、知識としては知っている(影響を受けた小説とかを読んでいるためでしょう)事を実感出来る喜びに満たされました。
そうだよな、東北は最初から日本だったのではなかったんだよな。
北海道も沖縄も。
あるいは新潟もそうか。
うーん、頭の中がグラグラ来る感覚ですね。