『ヴァンパイヤー戦争 3巻 妖僧スペシネフの陰謀』笠井潔 著 講談社文庫

ヴァンパイヤー戦争(3) 妖僧スペシネフの陰謀 (講談社文庫)
ここから未読ゾーンに突入です。
序盤は日本伝奇の王道。
スサノオヤマトタケルの伝承のこの作品流解釈が面白い。
ただ、それに関連して九鬼くんの出生にまつわる話が出てくるが、そっちと絡ませない方が好みだな。
伝奇物に関係ないキャラの方が九鬼っぽい感じなので。
あと今回も解説は力作です。
お題は「吸血鬼」。
ここに書かれた、吸血鬼物のフィクションが吸血鬼の性質を模倣して広まる、って考えはキム・ニューマン『ドラキュラ崩御』でメタに表現されてますね、って書こうと思ったら『崩御』の解説も笹川吉晴だった。