『SFセミナー2009』

こういうイベントで合宿まで参加するのは初なので、緊張しつつ会場へ。
ところで、開会時のゲスト挨拶で日下三蔵さんが、日本SF全集が6月刊行開始、っていったのは夢じゃないですよね!
2010年の6月からじゃないですよね(笑)。
楽しみです。

○追悼 伊藤計劃
メタルギア同人としての伊藤計劃はどうなの?(活動内容とか評価とか)という問題提起があったけれど、企画部屋にいる人の中にそちらに詳しい人はいないようで、その話題はあまり深い内容にならず。
ちょっと残念。
虐殺器官』のJコレ出版前の改稿について、担当の塩澤さんが指摘した部分は伊藤さん自身がすでに気がついていた感じだった、という塩澤さんのお話が印象的でした。
あと最終的に『ハーモニー』になったJコレ2作目予定作の、当初書いていた内容とかも。

円城塔と語ろう
円城さんの口から「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」というセリフを聞けただけでも満足。
そういう決めセリフがラノベには必要、ってことで。
でもそういうのは頭で考えても出てこない、とも。
後半は、円城さん家族ばなしを浅暮三文さんを中心に創作してしく謎の会合に(笑)。
母親が送ってくる仕送りのダンボールがSF的に解釈されていく不思議。
終始笑いの絶えない企画となりました。

山岸真(未完)全仕事
最初に配られた「山岸真(未完)全仕事」のリストが圧倒的。
特に「解説」項目にある1985年のブリン『スタータイド・ライジング』解説以降の膨大な解説群には、多大な影響を受けていることを改めて思ったわたしでした(半分以上リアルタイムで読んでいると思う)。
語られた内容は、学生・山岸真がプロになるまでという流れで、同時代のSFファンの状況が小浜さんや大森さんなどから補足される感じに。
あと、どの原書を最初に読んだか、とかの話は、近所の書店の状況しだい、というのが当たり前だったんだな〜(無論わたしもその時代の人間なのですが)。
自分の高校生・大学生の頃を懐かしく思い出した素晴らしい企画でした。



という所まで参加して、寝部屋に戻り睡眠を取る。
つもりだったけれど興奮して眠れず(笑)。


本会企画・合宿企画とも楽しかったので、ぜひ来年も参加したいですね。
出演者・関係者・参加者のみなさま、ご苦労様でした。
ありがとうございました。