『SFセミナー2009』

という訳でSFセミナー初参加(どきどき)してきました。
長野から10時過ぎに東京駅に着いて、そのあと迷わなければ開始時間には間に合うはずだったのに、予想どおり道に迷ってしまって本会企画の一本目は途中からになってしまいました。

○21世紀のファンタジー ポスト「ハリー・ポッター」の世界
小川隆さんと三村美衣さんの2人による、ハリー・ポッター以降というか、ハリー・ポッターブームで出版界にどのような変化があったかというお話。
今の(英米)SF界でSF小説のみで食べていくのがいかに難しいか、SFのマーケットは今どうなっているのかのお話を、興味深く聞きました。
これからアブナイたのしい話になりそうなところで時間切れ終了となりました。
その後の合宿企画ではその辺を聞くことができたのかもしれませんが、わたしは他の企画を聞きに行ったので不明です。

円城塔は私たちSFファンのものではなかったのか?
日本SF界でもっとも集客力があって、もっとも笑いをとれる円城塔さんに、市川真人さんが話を聞く、という企画。
市川さんの、鋭かったり途方にくれたりしながらのつっこみによって、予想以上にきっちりと進行していきました。
バックに、いつもどおりそのときの話とかみ合っているようないないような円城作のパワポ資料が映し出されていて、絶妙な空気を作っていたと思います。
常に会場を盛り上げられる円城さんであれば、どこに出しても大丈夫だと思いますので、SF界の代表として様々なメディアに登場してほしいと痛感。

○若手SF評論家パネル
これは期待していたと同時に、1時間の企画ではSF評論家6人+司会1人のパネルは無理がありすぎるだろう、とも思っていました。
各人の挨拶だけでも充分個性と面白さは発揮されていましたが、やっぱり時間的には短すぎて議論が成立するまでは行かなかったと思います。
合宿企画ではどのような話しが聞けるのか興味があったのですが、残念ながら他の企画に行ってしまったので不明です。

○天を衝け! 嵐を呼ぶ 中島かずきインタビュー
まあこれはリアルアニメ夜話グレンラガン)+リアルプロフェッショナルみたいなもので、どこを切り取っても面白くなっていたので大満足。
SFファン+学生話、演劇話、漫画編集者話、アニメ話。
どれも魅力的でオチまでついているので文句なし。
個人的には、石川賢話をもっと深くとか、毎週あるアニメの脚本を出版社勤務と平行して書き上げた時間使用術について詳しくとか、いろいろ聞きたい話はあったのだけど。
その辺も合宿企画で出たかもしれないが、こちらも参加していないので不明です。



わたしが参加した合宿企画の感想は、長くなったので明日書きます。