一般的でもなく定義でもないけれど、ジャンル的な何か。

歴史が、我々の知っている歴史と違うものになること。
通常これは「歴史改変」と呼ばれる。
産業革命と同時にコンピュータ社会になる、とかね。
よく似ているけれどちょっと違うものに、我々の知っている歴史と違うけれど、そのことは隠されている、というものもある。
実は恐竜が生き残っていて文明を維持している、とかね。
この“実は”がけっこう大事。
わたし的にはこれを「伝奇」と呼んでます。
例えていうと『ディファレンス・エンジン』は歴史改変だし、『ジャバウォッキー』は伝奇だ。
ちなみに本家スチームパンクの3作品(ホムンクルス』『悪魔の機械』『アヌビスの門』)は伝奇になります。
広義のスチームパンク(笑)作品であるキース・ロバーツ『パヴァーヌ』は歴史改変で、キム・ニューマンドラキュラ紀元』は歴史改変と伝奇の両方(あの世界の改変前は伝奇だし、改変後の世界にも隠されているものがあるから)。
では『ドラキャラ紀元』や『ジャバウォッキー』の、いろいろなフィクションのキャラが混ざるのは何というかというと、それはクロスオーバーってことになる(アメコミ用語的に)。
アメコミだと、クロスオーバーな上に歴史改変をする『エイジ・オブ・アポカリプス』という凄玉がありますが、それについてはまたそのうち書きます。