京都SFフェスティバル2008(その2)

では、昨日に続いて残りの企画について書きます。


・「年刊日本SF傑作選を編む」
大森望さん、日下三蔵さん、K浜氏じゃなくて小浜徹也さんの3人による鼎談。
創元SF文庫より刊行予定の『年刊日本SF傑作選(仮)』を中心に、SF系アンソロジーについての濃くマニアックな会話が楽しかったです。
大森さんの「ウォルハイム&カーなら俺がカー」「俺がメリルだ」(大意)とかは説明がなくて大丈夫なのか、とも思いましたが、まあ、面白かったからOKですね。
ただ残念なのは日下さん作成の「年度別日本SFアンソロジーリスト」(5枚)という素晴らしい資料をせっかく会場のみんなに配ったのだから、そこにリストアップされているアンソロジーについても少しは触れて欲しかったです(時間がなかったのかも)。


・「ディッシュ追悼」
柳下毅一郎さん、牧眞司さん、樽本周馬さんの3人によるトマス・M・ディッシュ追悼トーク
わたしはディッシュの良い読者ではないので楽しめるのか不安だったのですが、お三方の愛情とユーモアを交えた話しぶりにすっかりディッシュをもっと読んでみたいという気持ちにさせられてしまいました。
そこへ樽本さんからの、ディッシュの代表作の1つ『歌の翼に』を国書刊行会から復刊、とのお知らせが!!
うれしくてその場で万歳するところでした(笑)。


樽本さんが気に入れば国書から出してもらえるのであれば、メリルの話にあったように樽本さんに付け届けをすれば自分の読みたい本を復刊して貰えるのだろうか、とその時思ったのは内緒です。


という訳で本会はこれで終了でした。
非常に楽しかったですし、充実した体験でした。
来年も出来れば参加したいものです。

実は合宿も参加したかったのですが、ホテルにチェックインをしに行ったらそのままぶっ倒れてしまいました。
体力的に限界だったようです。
来年こそは……。


それから、あやさん(id:lockedroom)とお話しすることが出来ました。
SFに対する情熱とパワーに溢れているとても素敵な女性でしたので、色々とお話をして最近衰え気味だったわたしのSFへの意欲をすごく掻き立てられました。
ありがとうございました。

あと、会話を交わす中で、もっとどんどん(買うだけじゃなくちゃんと)読め、とさりげなく示された様な、はっきりと指示されちゃったような気がするのは、気のせいではないかもです(反省)。


と反省しながらもいつものとおり新刊情報を書くわたし↓。