『西洋骨董洋菓子店』1〜4巻 よしながふみ 作 ウィングス・コミックス

西洋骨董洋菓子店 (1) (ウィングス・コミックス)西洋骨董洋菓子店 (2) (ウィングス・コミックス)西洋骨董洋菓子店 (3) (ウィングス・コミックス)西洋骨董洋菓子店 (4) (ウィングス・コミックス)
今頃読んでます。
なんという出遅れ。
だが、面白いもんは面白いんだから問題なし。
脱サラの32歳橘圭一郎が、高校時代の同級生で天才パティシエの小野祐介と始めた洋菓子店「アンティーク」。
そこに元ボクシング世界チャンプの神田エイジが見習いパティシエとして入ってくる。
その奇妙な3人と、お店に来る様々なお客の織り成すドラマ。
出てくるケーキとか本当に美味しそうだし、キャラは魅力的だし、会話は上手いし、ギャグも面白い。
すげー傑作。
と、1巻を読み終わった時点ではそう思いました。
だが、この漫画はわたしのそんな感想を遥かに越えてしまう。
だって、上限いっぱいだと思った面白さが、巻を追うごとに更新されていくんだもん。
そして、今まで読んできたエピソードにあっと驚く繋がりや、表面上は見えなかった意味が出てきて、まったく無駄な部分の無い作品だと判ってくる。
久しぶりに心底打ちのめされるほどの衝撃がありました。
大傑作なんで未読の方はぜひ。

TVアニメ化に伴い(かな?)文庫版全3巻でまもなく出るので、そちらでもどうぞ。