「世界SF大会 Nippon2007」9月2日(日)

という訳で、昨日の続きです。

昼食後、早めに会場へ向かう。
げっ!すでに30人ほど並んでいる…。
おずおずと並んだわたしの後ろにも、どんどん人が並んでいく。
これは入りきれないなあ、と思っていたところで大きな会場へ変更。
その行列のまま、みんなで下の階へ移動。
はじまる前から日本におけるテッド・チャン人気を思い知らされました。


そして、ついにわたしはこの目でテッド・チャンを見ることが出来たのです。
あなたの人生の物語」「七十二文字」「地獄とは神の不在なり」。
これらの傑作を書いた天才作家の姿は!!



ふつう。
すごくふつう。
ふつう過ぎないか、おい。
ごくごく普通の若者でした(あとで今年で40歳とわかった。若く見え過ぎ)。
この穏やかな、しかし忍耐強そうな青年のどこからあんな凄い作品が出てきたのやら。


インタビューでの彼の答えで印象に残っているものは、
「SF友達がいませんでした」
「小説を書いてもさっぱり採用されませんでした」
クラリオン・ワークショップで初めて仲間が出来た」
「書いたり批評されたり話したりとても楽しかった」
(大意としてはこんな感じだったと思います)

ものすごーく感情移入出来ちゃうんですけど…。
会場で見ていた印象では、作家としての野心とか天才の閃きとか溢れんばかりのバイタリティとかが感じられるタイプではないですね。
(終了後の臨時サイン会は、次の企画を見るために並べなかったけれど、間近でみると目の輝きが常人とは違っていたりするのかしら)

まあ、わたしはミーハーファンなので同じ部屋の空気を吸えただけでも大満足です。
早く新作が訳されてほしい、と切に願っています。



とここまで書いて今日も力尽きてしまったので、次の企画の感想は明日にでも書きます。