『額の宝石』ルーンの杖秘録1 マイケル・ムアコック 著 深町眞理子 訳 創元SF文庫

額の宝石 【新版】 <ルーンの杖秘録1> (創元推理文庫)
さあホークムーンですよー。
ムアコックの4大ヒーローの中ではもっとも熱狂的なファンが少ないと思われる作品と主人公ですが、久しぶりに読んでみてやっぱりすごーく面白いと感じた。
舞台は、大戦後の崩壊した世界。
敵は、狂気の大国グランブレタン。
その全員が獣の仮面を着けている。
ライバルは、狼騎士団長メリアダス男爵。
味方には鋼の如き親父キャラと、内気なヒロイン(内気かな〜)と、人外の毛むくじゃらの友人と、強いんだか弱いんだか判んない謎めいた事ばかり言うやつ。
確かにオリジナリティは高くはないが、各要素が作中で十二分に活かされている。
バランスがいいし、無駄なエピソードやキャラがない。
手堅いね。
まあそこがムアコックらしくないと言えば言えるのかも。<ルーンの杖秘録>4部作の1巻目の今巻では、敵のメリアダスが大活躍です。
見事な誘い受けッぷりだ!