『惑星大怪獣 ネガドン』 監督 粟津順 発売元 コミックス・ウェーブ

まず最初に言いたいこと。
特撮オタクのはしくれとしては、特撮魂の結晶みたいな作品が見られてすごく幸せでした。
感謝。
でもひとつの作品として見ると、約25分短さとはいえ、あまりにも満腹感が足りない。
映像特典として入っている更に短い「マガラ」の２作品の方が、見せたいところ（怪獣出現とロボ発進と闘い）しか作ってないので逆に満足感はあります。
そういう意味では、『ネガドン』は少しドラマを入れてしまったために、かえって中途半端な感じになっています。
ただ、DVD全体で評価すると、CGメイキング集や「大怪鳥マガラ」「マガラ撃滅大決戦」の短篇２作品、監督インタビューもあって充分満足の出来です。
『ネガドン』単体でも、フルCGで怪獣と巨大ロボットの戦いをかっこよく（これが大事）描けているので、そういう物を求めている人には断然おすすめします。
何といっても、ほぼ１人でこういう作品が作れる時代になったんだ、って事に感動しました。
ところで、粟津監督次回作には、北野勇作原作の映像化なんてどうでしょう？
『どーなつ』が１番合ってそうかな。