『ヘイフラワーとキルトシュー』監督 カイサ・ラスティモ

ヘイフラワーとキルトシュー
妹がここ(id:heaven_ayu:20050907)でおすすめしていた映画が、ちょうどわたしが東京に行った日から始まっていたので、どんなもんだろう、と東京のホテルに1泊後、朝早くから見に行ってきましたよ。
子供が可愛いフィンランド映画
そんな知識だけで見た訳ですが、これは大当たり。
真面目な姉とわがままな妹、研究に夢中で家庭に無関心なパパと家事が苦手で本当は外で働きたいママ。
そんな4人の家族の物語が、基本的にコメディタッチで描かれる。
フィンランド(というか北欧)という言葉から、ポップでおしゃれな色使いとかインテリアを期待して見たけれど、その部分だけでは満腹とまではいかず腹八分くらい。
でも、ヘイフラワー(姉・7歳)とキルトシュー(妹・5歳)のドラマが、設定の紋切り型を越えて胸に迫ってきたよ。
子供にとって(ってことは人間にとって)初めて感じる不安。
例えば、小学校への入学や今まで面倒を見てくれた人がいなくなること。
その時の怖れの感情。
それらが、楽しい掛け合いや素敵な風景の中でちらりと見え隠れする。
もう思い出せないけれど、あったはずの感情が引き出されますね。
と、いろいろ書いても、子役2人のキュートさ&演技にはやっぱり驚きました。