『星は、すばる。』日渡早紀 作 白泉社文庫

星は、すばる。 (白泉社文庫)
やりました、[早紀シリーズ]完全コレクション。
高校生の頃リアルタイムで読んでいたこのシリーズに、約20年ぶりの再会です。
作者と同姓同名の天体観測大好きの元気少女早紀ちゃんと、その仲間たちの高校生日常ライフが楽しい。
しかし驚くのは、今読んでも当時自分が気に入ってたコマをすぐに思い出せること。
この早紀ちゃんの表情がいい、とか思ってた記憶がありあり。
それくらいいい表情のカットが多いのですよ、早紀ちゃん。
このシリーズは、高校生にとっての中心的な悩みである恋愛・友情・進路について、ちょっと漫画としてはぎこちなくなる程に真っ直ぐに描いているのが特徴で、当時のわたしには絶大なシンパシーを発揮したものです。
特に時子や今泉くんの登場時のように、人との付き合いの上手く出来なさを描かれると我が事のように感じたものでした。
そして今社会人になって大分経っているのに、当時のままの気持ちで読めた自分に激しいショックを受けました。
…この20年で全く成長してないのでしょうか、わたしは。
そんなわたしの嘆きはどうでもいいので、未読の方もかつての愛読者の方も是非とも読んで欲しい1冊です。