『サンダーバード』 監督 ジョナサン・フレイクス

サンダーバード』に激しい思い入れがある訳でもないし、いい評判を聞いていなかったから観るつもりはなかったが、友人の付き合いで観るはめに…。
ヘルボーイ』の予告編が観れて大満足だから、どんな『サンダーバード』でも許してあげよう、という気持ちで観たのがよかったのか、驚いたことに楽しめました。
やっぱり映画は、実際に観るまでは判んないですね。

ハラハラどきどきの緊張感がある救出作戦、かっこいいメカニックの活躍。
これをサンダーバードらしさとして期待して観ると、たぶんがっかりします。
この映画は、子供たちが知恵と勇気と友情で冒険する、というのがメインなのでそこを楽しんだ方がいいでしょう。そういう視点で観れば充分楽しめる出来だと思います。

あと、ちょっと変な見方をすると、サンダーバードに憧れている(でもマニアな兄貴たちから認めてもらえない)子供のアメリカ人が、サンダーバードの一員として認めてもらえるような映画を作る、という話としても解釈出来るかも。それで最後は本家であるイギリスまで行ってお披露目って事で。
いや、違う。
悪いサンダーバードの映画を作ろうとする一派(サンダーバードも悪いことをするし、そのほうがリアリティがあると思っている)と正義のサンダーバードの映画を作ろうとしている一派の戦いという解釈はアリかな。
で、どっちもマニアには馬鹿にされる。