『スパイダーマン2』サム・ライミ監督

ややネタバレありかも。

そんな訳で、東京のレイトショーで見てきました、『スパイダーマン2』。
オープニングのアレックス・ロスのイラストの美しさに感動し、ゴジラのような足音とともに現れるドクター・オクトパスのかっこよさにしびれ、サム・ライミのアイディア溢れる戦いの見せ方にうなり、悲鳴を上げる顔は可愛いじゃないかとMJことキルスティンを見直して、ヒーローと子供たちの絡みの正統的な表現に心を打たれて、大変満足して映画館を出ることが出来ました。
でもね、実は前半はけっこうノレなかったんです。
シーンとシーンの繋ぎがなんか雑に感じられるし、ピーターの苦悩も単発の表現としては悪くないけど、あんまり積み重なっていく感じがしないので、マスクを捨てる時にも見ていて衝撃が感じられなかった(そうなると知っていた、という部分もあるだろうけど)。
やっぱり期待(id:rinji:20040704#p2)しすぎたかなー。
と思っていた訳ですが、中盤以降はどんどんのめり込めました。
素晴らしい列車の上(と横と中)の戦い、スパイディの根性と工夫の大停止作戦、力尽きたスパイディを見る普通の人々のやさしい視線とその後の勇気ある行動、それにほだされないオクトパスの孤高っぷり。
あとはラストまで幸せな時間でした。

あと、個人的な意見ですがウェッブで摩天楼を渡る時、スパイディの体は伸びきりすぎている気がする。
あれでは、隙だらけです。
次の行動に移りにくいでしょう、そんな体勢じゃ。
もっと背中を丸めて足も丸めた方がいい。
そうです。すみません。単にマクファーレン版が好きなだけです。