『いつもポケットにショパン』4巻 くらもち ふさこ

いつもポケットにショパン 4 (クイーンズコミックス)

今、通勤のお供にジョン・クロウリー『リトル、ビッグⅠ』を持ち歩いているのですが(ハードカバーで重いです)、今日はこのコミックも持って行きました。わたしはアホでしょうか。
ショパン』の方は電車の中ではちょっとだけ読むつもりでしたが、気付いたら全部読んでしまっていました。
この吸引力は何だろう。
絵の力、話の力(無論それらも十二分にあるのですが)というよりも、キャラクターの感情の動きに激しく揺さぶられる感じがしました。
麻子の考えること、感じることがダイレクトに、わたしに伝わってきて、そのままあっという間にラストまでたどり着いてしまいました。
結構考え違いをしてしまう麻子を、馬鹿な人物ではなく、普通の人として描けるのが、この作者の力量を示していると思います。
人の判りあえなさと、判りあえる事の喜びを描いた傑作だと思います。