お楽しみだよ。

SFが読みたい! 2005年

SFが読みたい! 2005年

現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995

現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995

『ハウルの動く城』 宮崎駿 監督

ハウルの動く城―宮崎駿監督作品 (This is animation)
奇跡的に事前情報なしで見れました。
だから先入観は無しで作品に向かい合えました。

わたしとしては、ひたすら楽しかった。
ただ最初は、ソフィー(若)の動きとか表情とかが全然魅力的じゃないので、こりゃ駄目だ、と正直思いました。
しかし、それもソフィー(非若)の老婆演技を見せるための作戦だったようです。
老人の動きはこう見せるんじゃ、と言わんばかりの凄まじい作画と演出。
最初の魅力のなさが対比となり、ソフィー(非若)を魅力的な人物として認識出来ました。
そして、気が付くとわたしは物語に没入しておりました。

整合性とか論理性とかテーマ性とかは、もうどうでもいい、と宮さんは思ったのでしょうか?
世界観とか設定はよく理解出来ませんでした。
観客に納得してもらうために自分の描きたい事を歪めて描くより、自分の描きたい事を自分が信じられるように描く事で、作品を作ろうとしていたように思いました。

その結果、作品自体にちゃんと魔法が掛かっていて、それはわたしにも効果を発揮してくれました。
よかったです。
しかし、CGの使用には、まだまだ改良に余地はあるように思います。
たまに魔法から醒めちゃいました。


この作品からえた教訓。
・好きになった女性を(下心を持ってでも)助けると、きっといいことが起こる。